若き母の写真や
東欧の絵はがきなどとともに。
50年前の荷物に紛れて出てきた栃の木の実。
旧い祖父の家を取り壊す時に見つけたものだ。
欧米では一般にアンティークとは、
100年の時を経たものを指すのであるが、
ここ日本では古来より器物は100年経つと
「つくも神」という妖怪になるとされてきた。
さて、あと50年。
この実のいく末は格調高いアンティークか、
それとも背筋も凍る妖怪か。
何はともあれ、
僕の目の黒いうちは手元に留めておきたい。
そう思うのだった。
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