2020年3月19日木曜日

これがまぁ




大好きな句に、小林一茶の

これがまあ 終の栖か 雪五尺

というものがあります。


長い漂泊を終え故郷に戻った一茶。

雪深い山村だけど、結局ここを終(つい)の栖(すみか)とするのだろうという諦めとも満足ともつかない、諧謔をふくんだ態度がこの句からは滲み出ています。



さて過日をもちましてヒマダコーヒーの営業を終了させて頂きました。

工事期間も合わせればこの店とも丸4年の付き合いです。

とても楽しく幸せで、充実した時間になりました。

ですがそれと 同時に思うように進めなかったり、自分のだらしなさやさぼり癖に溜め息つくこともしばしば。

やり切れなかったこと、思い残すことを数えれば切りがありません。
だけれど これがまぁ、潮時です。

僕も一茶のような心持ちでドアを閉めたいと思います。

だって潮時って、引き際ばかりじゃなくって、新しいことを始める時にも使える言葉ですもの。


店舗としての営業はここで一旦おしまいですが、ヒマダコーヒーの活動自体がなくなるわけではありません。これまでとはまた違った新しいかたちで、気持ちのいい閑暇の時とおいしい喫茶を提案していきたいと思います。

時と場所をあらためて、必ずまたお会いしましょう。

ちなみに、本ブログ『今日もヒマダ』はもう少し続けていくつもりです。今後の活動などもこちらでお知らせしていく予定ですので、今しばらくのお付き合いをお願いいたします。



雪も溶け、季節は春になりました。

春の海 ひねもす のたりのたりかな

これも大好きな与謝蕪村の一句です。

たおやかな表情を見せる春の葉山の潮のように、のたりのたりと これからも勤しんで参りたいと思います。

お世話になった皆さんにはこの場を借りて篤く御礼申し上げさせて頂きます。
繰り返しになりますが、必ずまたお会いしましょう。



ヒマダコーヒー 齊藤啓介





























2020年2月23日日曜日

ヒマダのヴァイラス




クリアランス・セール

2/21(金) - 2/24(月)

11:00 - 17:00















口から入る物があなた達の身を穢すことはない。
あなた達の身を穢すのはあなた達の口から出るものなのだ。

とかなんとか、たしかキリストの言葉。


このクリアランス(ガレージ)セールは言わば、
これまで僕が呑み込んできたものの吐き出しです。

物欲や好奇心はクジラのようなもの。
大きな口で呑み込んできたもの達を一気に吐き出します。

そう、まるでディズニー映画『ピノキオ』のワンシーンのように。


まさか人の身を穢したいとは思いませんが、商品をお買い求め下さった方たちが少しでもヒマダウイルスに感染してくれたならと多少よからぬことを考えてしまいます。

次の活動のため、次またお会いする時のためウイルスの保持と拡散にご協力くださいって新型肺炎に恐慌するこの時世にする話題ではないですね。



とても楽しみにしていた海外に住む友達の帰省が、新型肺炎の影響で取りやめになってしまいました。葉山の町で過ごしているとまるで対岸の騒ぎのようにも思えてしまいますが、このようなところにも影響は及ぶのですね。

皆さんも風邪や花粉を含め体調にはお気をつけ下さい。


































2020年2月21日金曜日

クリアランスセールのご案内




2/21(金)より2/24(月)まで。

セールを催します。

ヒマダコーヒーで使っていた家具や什器、店主の持つ古道具や古書などが所狭しと並びます。

ガレージセール、もしくはフリーマーケットと言っても良いのでしょうが、ここではクリアランスセールと呼びたいと思います。

クリアランスには片付ける、清算するといったいった意味がありますが、船の入港や出港の手続きにも用いられる言葉なのです。

クリアランス…

そう、新たな船出のためのセールです。

どうぞお気軽にお立ち寄り下さい。





*専用駐車場はございません。お近くのコインパーキングをご利用ください。

*どうしても…という場合を除き商品発送のサービスは致しません。

*期間中に限りお買い上げいただいた商品のお取り置き承ります。

*商品の梱包、レジ袋の用意はありません。必ずショッピングバッグのご持参をお願いいたします。


重さと軽さ





この10kgは何よりも重く、そして何よりも軽やかだ。



もっとも重い荷物というものはすなわち、同時にもっとも充実した人生の姿なのである。重荷が重ければ重いほど、われわれの人生は地面に近くなり、いっそう現実的なものとなり、より真実味を帯びてくる。

それに反して重荷がまったく欠けていると、人間は空気より軽くなり、空中に舞い上がり地面や、地上の存在から遠ざかり、半ば現実感を失い、その動きは自由であると同様に無意味になる。

そこでわれわれは何を選ぶべきであろうか重さか、あるいは、軽さか?


ミラン・クンデラ 『存在の耐えられない軽さ』より








2020年1月27日月曜日

Last Few Days






Nêga 
You spent so blissfully 
The last few days with me 
Nêga 
I spent so nicely too 
The last few days with you 

ネガ
最後の数日は最高だったね。
ネガ、
僕だってそうさ、
最後の数日を君と素敵に過ごしたよ。







胸裏ではずっとジルベルト・ジルの曲 Nêga が再生されております。


さて、ヒマダコーヒーの営業も残り数日となりました。
ヒマなコーヒー屋ではありますが、
最後くらいはやはり多少の混雑が予想されます。

かかる幾日かを blissfully  nicely なものにする為に、
皆さんに少しお願いがございます。



一 別に当店でなくても構わないという方のご利用はご遠慮ください。(これは通りがかりの方にお願いすることでこの文面をお読みいただいている方は該当しませんね)

一 2名さま以内でのご来店をお願い申し上げます。

一 食材がなくなったメニューから提供終了となりますことをご了承ください。(オムライス、ピザトーストは本日で終了となりました)

一 ご恩顧くださっている方々とのご挨拶、お喋りにゆっくり時間を取りたいと思っております。いつも以上にお待たせしますのでお覚悟を。

一 他のお客さまへのご配慮をお忘れなきようお願いいたします。





ジルベルト・ジルの歌う Nêga の副題は Photograph Blues
ここでいうネガとは、ネガフィルムのことなのでしょう。
写真を現像してよ♪ という歌詞が見受けられます。

そうだ、最後に営業中のヒマダを写真に収めておけばよかった
なんて思っていたら本日、
カメラマンの小禄慎一郎くんが何枚か撮ってくれました。
嬉しかったな。


余談ではありますが、この Nêga という曲、
ジョルジ・ベンジョールと共演しているバージョンがとにかく最高なので、
是非聴いてみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=StYsZqLkuPI




それでは、最後までお付き合い宜しくお願いいたします!

Last few days with you!



















  

2020年1月26日日曜日

古いアルバムより






祖父

古いアルバムより




昭和になるかどうかぐらい。
女の子みたいな格好をしているのはどうしてだろう?




海水浴と見せかけて、
写真館で撮ったものではないだろうか。
岩が不自然である。




向かって左隣りは次男の吉之助
頭が長い。



軍国主義の匂いがする。












実ニ愉快ナリシ

自由ノ生活

天下泰平



マア素晴シイワ




幸福ナル三人




ところどころ判読できないけれど、
愉快で幸福なようで私も嬉しい。














1/26(日)はランチ貸し切りのため 通常営業開始は15時頃からとなります。






1/26(日)はランチ貸し切りのため
通常営業開始は15時頃からとなります。

お食事のご用意はございません。

残りわずかな営業日数となりましたが
最後までのほほんと宜しくお願いします。


2020年1月24日金曜日

Can I Kick It





革の財布は処分した。

毎夏のカビ(葉山名物)にうんざりしたというのもあるし、いつの間にか染みついた子猫のような匂いにげんなりしたというのもあるにはあるが、ただ単に重いし、厚ぼったくて邪魔になったのだ。

やはり財布もシンプルで薄く取り回しの良いものがいい。

それまで旅行用にしていたチープなナイロン製をメインの使用にすげ替えた

当座のつもりだったが存外、これで十分である。


買ってきた時、テープを切り出してこう貼り付けた。




KICK IT

“さぁ行こう”とも、“さぁ始めよう”とも、もしくは“リラックスしよう”、“何もしないでだらだらしよう”とも取れる言葉。

旅も日常も KICK IT がちょうどいい。


そう問いかける時、心はいつでもワイルドサイドに繋がっている。

さぁ、出かけよう。

もしくはもっとだらだらしよう。





営業時間変更のお知らせ




ヒマダコーヒー
本日(1/24)より営業時間を12時頃からとさせて頂きます。

順次メニューも縮小されていきます。

どうぞご了承とご理解のほど宜しくお願いいたします。


2020年1月22日水曜日

いる本なんてそんなにない









いる本と、いらない本を峻別中。

大した読書家でも蔵書家でもないけれど、
よくもまぁ、こんな無駄にあるなと改めて思う。

運送の仕事をしていた人が言っていた、
一番重い荷物は書籍だと。

本を手放すことから身軽な暮らしを始めたい。

本当に必要な書冊なんてそんなにない。

手元に残すべきは、森本哲郎さんの著作くらいかしら。


閉店後、ガレージセールの際に放出したい。






2020年1月12日日曜日

これでいいのだ






ヒマダコーヒーの営業は順次メニューを縮小しながら22(日)まで。

その後2月中は時おりのイベント等に充てながら2月いっぱいをもってクローズしたいと思います。






店主41歳。

ちょうどバカボンのパパと同じ歳。

余計な強ばりやこだわりも抜けてきて、
「これでいいのだ」が似合う歳になってきました。

いろいろな思いはありますが、バカボンのパパのような気持ちで、
「これでいいのだ」と店をたたむことができそうです。


それに看板は降ろしてもヒマダの屋号は残します。
これまでとは違ったかたちで活動を続けていきたいと思いますので
どこかで見かけた際には「こにゃにゃちは」と声をおかけください。


バカボンのパパといえば「賛成の反対なのだ」という台詞も有名ですが、
いったい何が賛成になって、なにが反対になるかは分かりません。

閉店という判断が、ひるがえってはすごくポジティブな結果になると
僕はかたく信じています。


さぁ、残りわずかな営業日数となりましたが、タリラリランとまいりましょう。

それでいいのだ。

















2020年1月9日木曜日

バイバイキンタマ






通りを歩く子供たちの会話が聞こえてきました。

「じゃあね、バイバイキンタマ〜!」

きっと ばいきんまんのお決まりの台詞に、タマを付け加えたのでしょう。

なんとも少年らしい低俗で屈託のない…




店を辞めるというのは僕なりに苦渋の決断でありました。
けれども辞めた後を思うとウットリするものもあります。

営業中は出来なかったことをあれこれ夢想してしまいますし、
カフェオーナーという仮面を被って多少「スン」とすましていた部分もあるのです。

バイバイキンタマ!

これからは一介のオジサンとして大手を振って僕もそう挨拶してやろうと思います。



ヒマダコーヒーの通常営業は2月2日まで。
その後2月中はイレギュラーな営業、ガレージセール等に充て
2月いっぱいで店を閉じる意向です。

後もう少し、どうぞお付き合いください。


最後は、バイバイキンタマで締めましょうか!

*過去参考記事