古傷

あ、と思った次の瞬間には、

僕は自転車ごと渋谷の宙を舞っていた。

不注意のタクシーを避け切れず、

前方へと勢いよく投げ出されたのだ。

空中で「マジかよ」と呟やいたのを覚えている。

そしてそのまま路面に突っ込んだ。

身体中をしたたかに打ち付けたけれど、

意識ははっきりとしていた。

けれども、車内で様子を伺っているだけの運転手さんの態度が不服で

彼が声をかけるまで、しばらくは死んだふりを続けた。

そのあとは順当に。

お巡りさんが来て、救急車に乗せられて、病院に搬送。

流石にあちこち傷めていたけど、

骨折など大きな怪我はなく済んだのは幸いだった。

その事故で僕が得たもの幾つか。

・港区の総合病院の診察券 – セレブリティになったような気がして一寸嬉しかった。

・初めての救急車の中で撮ったセルフィーの記念写真。

・おでこの消えない瘤 – 雨が近づくと疼く。

・自転車に乗る時はヘルメットを被ったほうが良いという教訓。

・右手小指のつっぱり感と動作不良。

拳を傷めたせいだろう。

以来、右手小指の動きにぎこちなさが残る。

箸を持っても、ドリップポットを握っても、

いつも少しつっぱる感じがするのだ。

気にする程の違和でもないが、
ただここ何日か、この張り感が幾分強まり、若干の痛みを伴うようになった。

この繁く感じる痛みと不便が
今よりはそれなりに若かったひと昔前の日々を思い起こさせる。

もう都心を自転車で疾駆することもないだろう。

妻に言わせると古傷が痛むのは歳の所為らしい。

もしくは、昔を思い出すことさえも、歳の仕業なのかもしれない。

おでこの瘤も疼いてきた。

雨が近い。

本日のcoffee &quiet はお休みです。

ヒマダコーヒー

本日(3/28)のcoffee &quiet はお休みです。

各自 静寂をお楽しみ下さい。

たまにヨゼフ・ボイスっぽいと言われるが、

実際 昔からボイスは大好きだ。

いつか座席に脂肪の塊でも置いてみよう。

Poetry Hack Lab Vol.2：食べる詩 at ヒマダコーヒー

カンボジア滞在中の IZUMO より、

現地での活動風景が寄せられました。

IZUMO は、詩の新しい表現手段に挑戦する、

詩人によって構成されるアーティストの集団です。

彼らは、現在、活動の主幹ともいえる企画　"地球、この孤独な生命展 を引っ提げて、

カンボジアをツアー中です。

https://note.mu/mattsunn/n/nb3baf17c706e?fbclid=IwAR2PdM2pNiYvXBJwOswAwk8Tc-psQlrOBUyfcpYwjKAbZtItH6R1_bCWKr4

参考までに、昨年都内にて開催された "地球、この孤独な生命展 の風景を紹介しておきますね。

そんな IZUMO によるイベント Poetry Hack Lab Vol.2  が

３月３０日㈯ヒマダコーヒーにて行われます。

詩とは読むもの？聞くもの？綴るもの？

いえいえ、もっと多彩な詩のかたちがある筈です。

ともに詩を観て、さわって、嗅いだり、味わったり、

めくるめくポエトリーの世界へ、感覚全部をたゆたわせてみましょう！

以下、詳細。

Poetry Hack Lab Vol.2：食べる詩 in 葉山

詩は、“紙に書かれた言葉” を読むもの。
私たちは、そう思い込んでいないでしょうか。

けれど、もし、詩が紙から解き放たれて、
詩が、もっと、自由になれたなら。

詩人で構成されるアーティスト集団 “IZUMO”は、
詩の新しい表現方法に挑戦する場として、
＜Poetry Hack Lab＞を開催しています。

※"地球、この孤独な生命展"のスピンオフ企画として実施します。
https://note.mu/mattsunn/n/nb3baf17c706e

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● Vol.2 テーマ：「食べる詩」
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想像してみてください。

もし、
あなたの書いた詩が、
１杯の飲み物となって、
あなたの目の前に置かれたら...。

まず、目を閉じ、香りをかぐ。
詩を口に含み、詩を味わう。

詩が身体の隅々まで行きわたったとき、
あなたはどんな気持ちになるのでしょうか。
何を感じ、何を想うのでしょうか。

そんな、詩を“味わう“体験を、
ゆるやかな時間の流れる葉山のカフェ、
ヒマダコーヒーさんとともに開催します。

（※当日は「地球、この孤独な生命展 」を東京とカンボジアで開催した内容も展示いたします。）

どうぞお気軽に遊びにお越しください。
会場にてお待ちしています。

▼ IZUMO について
http://www.izumo-poetry.com/


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【開催概要】

● 日程：2019年3月30日(土) 11:00 〜 18:00
● 会場：ヒマダコーヒー
● 住所：神奈川県 三浦郡葉山町堀内975
● アクセス：
　JR横須賀線「逗子駅」から
　・・・京浜急行バス「森戸海岸」下車、徒歩2分
　京浜急行「新逗子駅」から
　・・・京浜急行バス「森戸海岸」下車、徒歩2分
● 参加費：1,500円（1杯の飲み物代を含みます）
● 参加方法：事前申し込み不要

○ お願い ○
当日は、詩を“食べる“ことをゆったりとした空間でじっくりと体験してもらいたいと思っています。そのため、体験までにお待ちいただく可能性もありますので、ぜひお時間に１時間以上の余裕をもってお越しくださいませ。

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【地球、この孤独な生命展とは】

普段歩いていても気に留めない、
いつもそこにある景色。
そこにこそ、詩が浮かんでいるかもしれない。
あとは、詩を受け取って表現してあげるだけ。

“言の葉” と書いて “言葉“。
「地球、この孤独な生命展」では、“葉” を使って、子供から大人まで、参加した人全員が、“葉”にある言葉を、

感じ、受け取り、表現する、参加した人全員が “詩人” として作品の一部になる、インスタレーション展示を行います。

※ カンボジアでの展示、polca で支援募集しています。
https://polca.jp/projects/HkagPez8Jj1

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【メンバー】

● Kosuke Matsushima：Creator
葉山在住。育休中。
物理学科卒業後、島根県にある小さな離島、海士町に移住。東日本大震災直後に宮城県入りし、被災地域のまちづくりや人材育成を行うNPOを起業。震災から4年後に代表を退任。その後、表の顔として企業向けのビジョンデザイン支援を行いつつ、裏の顔として詩を書き続ける日々。

● Miyu Kawasaki：Elf
東京都出身。武蔵野美術大学デザイン科在学。サービスデザインを中心に学び、デザインファームでインターンをするかたわら、詩と絵を描き始める。

臨時休業とその言い訳

臨時にてお休みを頂戴しました。

ご来店を予定されていた方、

足をお運びいただいた方、申し訳ありません。

どうやら季節の変わり目に身体がうまく馴染んでいないようです。

また、しばらく あまり休んでいなかったものでして、

少しく心身の疲れが溜まっていたみたいです。

ここ最近、子供との時間も取れていませんでしたので、

心苦しさを覚えつつも、本日は保養に充てさせていただきました。

英気を養うため息子を抱いて近所の渓谷を歩いて参りました。

目視できる程の花粉のシャワーには辟易としたものの、

それでも春の林道は静謐ですし、、雨上がりの渓は清涼感でいっぱいで、

よい気分転換になりました。

また近所とは言え、この子にとっては、初のアウトドア。

これからもっと一緒に野山を歩きたいなとも思いました。

お客さまにはご迷惑をお掛けしてしまいましたが、

今日の臨時休業は、個人的には英断でした。

そうそう、帰ってきてからは確定申告の作業。

この為にも休みに踏み切ったのだった。

ハァ、気が重い。

心労の原因の何割かは、こいつのせいかもしれませんね。