なんでも
生後100日目には「お食い初め」と言って、
鯛を焼き、赤飯を炊いて
祝いの膳を用意するそうな。
とは言え生後100日と云えばまだ歯も生えぬ赤子。
本当に食べるわけではない。
あくまで食事の真似ごとだ。
その際には一緒に
歯固めの石も用意する。
「立派な歯になるように」
「食うに困らぬように」と願ってのことである。
地域や家庭によって呼び名や習わしは変わるであろうが、
この百日祝いの風習そのものは平安時代からあるらしい。
歯固めの石は通常 神社の境内などで拾ってくると言うが、
石がいろいろ邪気を吸着しているというのも有名な話し。
むやみに拾わぬほうが良いと言う。
神社の中とてそれは例外ではないだろう。
・ ・ ・
さて先日、長男の賛(たたえ)がお食い初めを迎えた。
やはり路傍の石はすこし怖い。
そこで歯固めに用いたのは世で言うパワーストーン。
天然の鉱石を用意した。
親しくさせて頂いている葉山の Himmel さんにて購入。
http://www.sidhehealing.com/
賛(たたえ)本人も伴って一緒に石を見る。
ダライ・ラマの生まれ変わりを探り当てる如く、
本人にぴったりくる石を握らせればキャッキャ喜ぶかと期待すれど、
やっぱりそんな訳はなく…
結局、いくつか触れさせてみて嫌がらなかったものの中から
親の任意で選ばせてもらった。
そんな次第でうちの子の歯固め石はクォーツ(クリスタル/水晶)と相なった。
クォーツ 綿とホワイトセージで包んでくれる優しさがありがたい。 |
これはそのまま、賛(たたえ)のファースト・ストーンとして
彼と時を共にすることになるだろう。
・ ・ ・ ・
この砂はみんな水晶だ。
中で小さな火が燃えてゐる。
宮沢賢治 - 『銀河鉄道の夜』より
・ ・ ・ ・
まだ生まれて100日とちょっと。
そんな小さな体の中で命の火が燃えている。
彼の銀河鉄道の旅も始まったばかりである。
同乗者として、そして時には機関士として
彼の成長を見守りたい。
またこの場を借りてお食い初めのご馳走を用意してくれた祖母と母、
気長に快く石選びに付き合ってくれた Himmel のS夫妻&N。
それに我が子の誕生を祝ってくれたたくさんの方にお礼を言いたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿