2017年9月15日金曜日

火と団欒




団欒、

ダンランという言葉は、本来 同じ火を囲むことを云うらしい。

一家団欒を意味するフランス語 FOYER/フォアイエも、もとは火床のことだとか。

なるほど、人の憩いは火をぐるりして成り立ってきたんだな。

今日は団欒。
はつ秋の空のもと、焚き火の会。
皆で炎を囲んで面白い。









ちなみに、"面白い"も
火に照らされて白く浮かんだ顔のことだとか。*

燠火にほのめく皆の顔。

ご飯を食べて
コーヒー淹れて、
ぽつりぽつり、
ときにはアハハと話します。


空気がさらに冷えてきたよう。
少し薪を足そう。

団欒のぬくもりが面白くてまた温かい。


・・・・・


げに心地よき火や、
たが燃やしつる火ぞ、忝けなし。

国木田独歩『たき火』より



S家タオの焚火デビュー。トング振り振りご満悦。
どうして屋外でコーヒーを淹れるといつも
反省しているような図になるのだろう。





*谷崎潤一郎『陰翳礼讃』にはそう記されておりますが、どうやらこれは俗説。
「面白い」の語源は、面(目の前)が白く(明るくハッキリ)なることから、というのが現在有力な説だそうです。










0 件のコメント:

コメントを投稿