船頭を雇って1日ボートツアーを楽しんだ。
オオバンケン、
カワリサンコウチョウ、
キタタキ、
チャイロオナガ、
コウライウグイス、
オオカワセミ、
その他たくさん…
今でもインド南部の街アレッピーの水路を思うと僕はうっとりしてしまう。
景観もさることながら、なんと野鳥が豊富だったことか。
その日だけでもたいへん多くの鳥を観察できた。
なかでもとりわけ僥倖だったのがクロウタドリとの出逢いである。
ヨーロッパではさして珍しくない鳥であろうが、
お目にかかるのは初めてだった。
ビートルズに『Black Bird』という曲があるが、
あれはクロウタドリのことである。
見てみたかった鳥なので当然ヤッターと思った。
それからK君を思ってエヘンと自慢する気持ちになって、それから少し寂しくなった。
彼とは学生時代からの親友だったが、ちょっとした齟齬がもとで友情が途絶えていたのだ。
『Black Bird』が好きで、それがこうじてクロウタドリも好きなやつだった。
自慢してやりたいのに自慢する相手がいないのはつまらない。
嬉しいことがあると直ぐ彼に報告していた。
トラブルさえなければクロウタドリを見たことも真っ先に報告していただろう。
けれども上記のように報告と自慢は紙一重である。
思うに、友情に甘えていたフシがあるのではないか。
『Black Bird』は夜の闇の中を折れた翼で、それでも光を目指して飛ぼうとする鳥の歌だ。
僕の場合、友だちを失ったからといって、そこまで悲壮にはならない。
心にしこりを残しつつも比較的淡々としていられる。
けれども歌詞にある通り、“その時が来るのを待っていた”ところはあるだろう。
10年ぶりくらいか。
この度、K君との関係を修復することが出来た。
と言っても、僕はなにもしていない。待ってただけだ。
働きかけてくれた彼の勇気に感謝したい。
実はスゲー嬉しい。
お互い環境の変化なども色々あったろう。
積もる話をゆっくり分かち合っていければと思う。
クロウタドリのことも話したい
なぜって、クロウタドリは春を知らせてくれる鳥なのだから。
僕らのあいだの雪も解けた。
僕らは結局、ジョンとポールのようなものなのだと、
今はキザにまとめておこう。
僕らは結局、ジョンとポールのようなものなのだと、
今はキザにまとめておこう。
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