2018年8月27日月曜日

風土病




8月最後の週末を迎え、
妙にそわそわ。気もそぞろ。

何かやり残しがあるような、
忘れものがあるような…

それは僕だけでなく、
僕の周囲もおんなじようだ。

過ぎ往く夏に対して
慌て、ふためいてしまうのは、

つまるところ、これは一種の風土病なのかもしれない。

海のまち 特有の現象だ。



あといくつかの夕日を見送れば
夏の熱射も鎮まるだろう。

9月になれば誰もが惚け途方に暮れる。

これも毎年 見慣れた光景だ。



日暮れのビーチハウスには
いつもの貌、知っている貌、懐かしい貌、嬉しい貌、
挨拶したり、握手をしたり、お喋りしたり、再会を寿いだり。


終わり往く夏に慌てふためた面々だ。
みんな風土病に冒されて、めいめい夏の回収にいそしんでいる。

海のまちには特有のそぞろ神がいて、僕らのこころを惑わすみたい。



夏っていいなとしんみり思う。

こんな僕にも、しっかりそぞろ神のまじないがかかっているのだ。
この風土病はそわそわするけど、あたたかくて面白い。



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