2017年2月21日火曜日

色々の現象学



元気だった?
色々あった。

あいつは何してる?
色々あったみたいだよ。

彼らはどうした?
あぁ、色々あってね。

そういうおまえは?
う〜ん… 色々…



久しぶりの友達と会うと色々、色々と、まるで色の氾濫だ。
人は色とりどりの中を寝起きしているらしい。

あかね、にび色、もえぎ色。
子供の頃は知らなかった色の名を
見聞きするようにもなる。

大人になるって、
色の種類を増やしていくことなのか。

あまり混ぜ合わせれば混濁。
塗り重ねれば重厚に。
けばけばしい色、地味な色。

人それぞれ、
人生  色、色ならば
その人となりを絵画に例えてみるのも面白い。

あの人はモネ。この人は等伯。
その人はゴーギャンで、
あそこの人はポロックだ!!







色彩の真剣な研究は、人間の養成のための優れた方策でもある。
なぜなら、それは内面的かつ必然的な知覚の世界にわれわれを導くからである。

                                           ヨハネス・イッテン 『色彩論』より


色々あった…

語り尽くせぬ暮らしのあれこれを、
人は「色々」に託して分かち合う。

淡くとも色彩ゆたかな「色々」を送りたいものだと そう思う。


色めく春も遠からぬ日々。梅の花も鮮やかです。

皆さんもどうぞ色どりのよい毎日をお過ごしください。

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