かつて「手紙が必ず宛先に届く」ことについての哲学的な論争があったといいます。
「手紙は必ず届く」と唱える精神分析学者と「いやいや、届かない場合もある」と批判した思想家のあいだの対立ということですが、その詳しい内容は難しくて僕にはよく分かりません。
届くとか、届かないこともあるとか、当たり前のことを言っている気もしますが、きっと手紙というのも一種の比喩で、実際の郵便のことではないのでしょう。
でも手紙が届くかどうかが議論のタネになるだなんて、なんともほのぼのしていて思わずクスッとしてしまいそうです。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」という曲があります。ビートルズが歌った曲ですから、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
「好きな子からの手紙が来ているかもしれない、配達員さん本当にないの?もっとちゃんと郵便袋のなかを探してよ」というとても可愛らしい歌詞になっています。
ひと昔まえまで電子メールなんてありませんでしたもの。
皆きっと思い人からの手紙を一日千秋の気持ちで待ちわびたことでしょう。
哲学の先生方ももしかしたら若い頃の甘酸っぱさやほろ苦さを思い出して、少しヒートアップしてしまったのかもしれませんね。
ちなみに万国郵便連合という機関によると先生方の国フランスの郵便事業は世界第2位、日本の郵便は世界第3位という評価を得ているらしく、僕らは限りなく「届きやすい」手紙の恩恵に授かっているようです。
せっかくの世界第3位ですもの。活用しなくちゃ。
郵便局員さんに感謝しつつ、たまには手紙をしたためたいと思います。
果たして手紙は確実に届くのか…
その答えは、郵便受けを開いてみてのお楽しみ。
もしちゃんと届いていたらお返事書いてくださいね。お暇な時で構いません。
0 件のコメント:
コメントを投稿