大好きな句に、小林一茶の 「これがまあ 終の栖か 雪五尺」というものがあります。
長い漂泊を終え故郷に戻った一茶。
雪深い山村だけど、結局ここを終(つい)の栖(すみか)とするのだろうという諦めとも満足ともつかない、ユーモラスな態度がこの句からは滲み出ています。
さて過日をもちましてヒマダコーヒーの営業を終了させて頂きました。
工事期間も合わせればこの店とも丸4年の付き合いです。
とても楽しく幸せで、充実した時間になりました。
ですがそれと 同時に思うように進めなかったり、自分のだらしなさやさぼり癖に溜め息つくこともしばしば。
ですがそれと 同時に思うように進めなかったり、自分のだらしなさやさぼり癖に溜め息つくこともしばしば。
やり切れなかったこと、思い残すことを数えれば切りがありません。
だけれど これがまぁ、潮時です。
だけれど これがまぁ、潮時です。
僕も一茶のような心持ちでドアを閉めたいと思います。
だって潮時って、引き際ばかりじゃなくって、新しいことを始める時にも使える言葉ですもの。
店舗としての営業はここで一旦おしまいですが、ヒマダコーヒーの活動自体がなくなるわけではありません。これまでとはまた違った新しいかたちで、気持ちのいい閑暇の時とおいしい喫茶を提案していきたいと思います。
時と場所をあらためて、必ずまたお会いしましょう。
ちなみに、本ブログ『今日もヒマダ』はもう少し続けていくつもりです。今後の活動などもこちらでお知らせしていく予定ですので、今しばらくのお付き合いをお願いいたします。
雪も溶け、季節は春になりました。
“春の海 ひねもす のたりのたりかな”
これも大好きな与謝蕪村の一句です。
たおやかな表情を見せる春の葉山の潮のように、のたりのたりと これからも勤しんで参りたいと思います。
お世話になった皆さんにはこの場を借りて篤く御礼申し上げさせて頂きます。
繰り返しになりますが、必ずまたお会いしましょう。
それでは!!
ヒマダコーヒー 齊藤啓介
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